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あなたの大事な新刊を
どこで、だれが、どんなふうに
作っているのか見てみませんか?
開催日:2023年7月8日(土)13:00~16:30
天候:曇り
気温:28℃
参加人数:7名
こんにちは!するるです。
するる復活後、記念すべき第1回目の工場見学は日光企画さんへお伺いしました。
内容盛りだくさんの工場見学をご紹介いたします。
INDEX / 目次
1978年創業の老舗同人印刷所日光企画さん
東京都北区に本社工場があり、入稿受付から印刷・製本まで全て本社工場で行われています。
また、JR山手線池袋駅から徒歩3分の場所に《池袋同人工房》があります。
缶バッチ・キーホルダーなどの様々なグッズ類、コピー本・大伴ポスターなどの印刷物をその場で作ることができます。
日光企画:
https://www.nikko-pc.com/index/top.html
池袋同人工房:
http://www.nikko-pc.com/ike/top.html
入稿は全て本社スタッフさんが受付処理をしています。
受付完了した原稿データは面付け(印刷用に並べ替え)され、印刷できるデータかチェックします。
この時、印刷品質を均一にするため、ベタが多いページは同じ版で印刷されるよう、調整して面付けされています。
面付けされたデータを印刷用の特殊なアルミ版に転写していきます。
アルミ版は傷が付きやすく、とても丁寧に扱われています。
オフセット5色カラー印刷機、とにかくデカい!!
CMYK+1色(特色)のブロックにわかれた上部からインクが投入されます。
各ブロックにアルミ版をセットして印刷します。
紙に空気を吹き付け、一枚ずつ浮かせてから機械へ吸い込まれていきます。
試し印刷をしてインクの濃淡を調整します。
オペレータさんが目で見て何度も細かく調整してから本番印刷!
プロの技です!
単色印刷機、本文印刷などに使われています。
印刷機の中に入ってアルミ版をセットしています、まさに中の人!
5色機・単色機ともに、綺麗に印刷するため毎日終業時に30分以上かけて機械の中を洗浄しているとのこと、色変えする場合にも洗浄してから、インクを入れ替えています。
機械整備にも、品質へのこだわりを感じます。
大きな裁断機でページ毎にカットされます。
日光企画さんは折り丁合(大きな紙を折ってページ順に並べる)ではなく、1ページずつ裁断してから、ページ順に並べて丁合機で1冊にまとめています。これは、ベタが多いページを同じアルミ版(紙)で印刷しているためページが並ばず、ページ毎に裁断する必要があるからです。
手間のかかる作業ですが、品質へのこだわりが詰まった工程です。
※中綴じ本など仕様により工程が異なる場合があります
表紙と本文を合体する無線綴じ製本機。
1冊ずつセットして特殊な糊でとめていきます。
本を開いた時に糊が見えないよう、背とノドで糊を使い分けているとのこと、細かな気遣いを感じます。
製本後に天・地・小口の三方を一回で綺麗に切り落とす、三方断裁機。
新刊の出来上がり、日光企画さんの箱に詰めて出荷されます。
RGB対応・5色対応など3種類のオンデマンド印刷機が導入されています。
データチェック後に印刷機にデータが転送されスグに印刷が開始されます。
面付けや印刷・丁合など機械で自動化されている部分は多くありますが、色調整や機械の設定・洗浄など、名もない工程での手作業が多く、細かな気遣いから高品質の本が生まれてくるのだと感じました。
大切な作品をプロの技で本にする日光企画さん。
次回の新刊は日光さんで印刷してみてはいかがでしょうか。
ご応募・ご参加いただきましたサークルの皆さま、日光企画スタッフの皆さま、するる工場見学にご協力いただきありがとうございました!